アモルファス・ナノ結晶コア

テープ巻UAMLナノ結晶材料のトロイダルコアは非対称ノイズや伝導高周波ノイズを有効に低減できるコモンモードチョークコイルです。高透磁率が特徴のナノ結晶コア材料は、低・中周波数域のノイズカットに、更に 最適巻線技術により、高周波数領域でもノイズカット性能が優れています。従来のフェライトに較べ、全周波数範囲にわたってノイズカット効果が得られます。当社のナノ結晶コアは、多くのコアサイズをご用意し、各種AL-レベルでご利用いただけます。

したがって、コアの磁気飽和が問題となる用途には、様々な分野で利用可能です。コモンモード電流がコアやチョークの飽和電流を超えないよう、コアは高い磁気飽和耐性を有する必要があります。弊社には　高いAL値（高μ）材が複数ありますので　各種用途からお選び頂けます。例えば、不平衡　単相　低電流用途は通常のスイッチング電源用、不平衡　三相　大電流用途では　低いAL値のコアを長いモーターケーブルと電力用周波数コンバータに使われます。

主要な用途は以下のとおりです。

- EMCフィルタ - 溶接装置 - スイッチ・モード電源（SMPS）、電源装置 - 風力発電機

- ソーラーインバータ - 周波数変換器 - 無停電電源装置（UPS） - 産業用誘導過熱装置 - 電気自動車

 高透磁率ナノ結晶のコアを有するCMCの挿入損失曲線は、主に低kHz範囲の周波数でフェライトコアのCMCの 挿入損失曲線よりもはるかに高いものです。

これは、雑音源の基本波の減衰効果が高く、したがって高調波の干渉効果（150kHz〜30MHzの周波数帯域で非常に頻繁に生じる）が離散雑音周波数を有するスイッチモード電源に有利である。 ）はそれほど顕著ではなく、結果として、減衰のために必要とされるフィルタが小さくなります。

巻線数では、　CMCで同じインダクタンス値を達成するために、ナノ結晶の高透磁率を使うと、フェライト製CMCのターン数よりも大幅に少ない数でCMC作成が可能になります。 その結果、寄生巻線キャパシタンスが大幅に低減され、第1の共振の開始周波数および減衰効果がなくなる開始周波数は、多くの場合考慮される必要がないほどのMHz範囲にシフトされます

ナノ結晶材料から作られたUMNTシリーズトロイダルコアはモータ軸受を流れる有害なモータ電流を低減するために、現在 各種高周波ハイパワーインバータシステムで使用されています。　この不要なベアリング電流が過大に発生すれば、ベアリングに電蝕が発生し、潤滑油が絶縁破壊され、電気的破壊を起こす電流が　最終的にモータ全体の停止させる可能性があります。

UMNTシリーズコアを使用すれば、大幅にモータにおける過電圧ピークを低減するだけでなく端末だけでなく、寄生容量によって生成される非対称EMI電流を抑制できます。このようなベアリング電流抑制のために、DC-リンクコネクタケーブルとインバータ側 にも適切な形状の一つ以上のUMNTシリーズのコアを配置する必要があります.この構成では　コアはコモンモードチョークとして動作します。この方法を使う事で、大幅にモータベアリングの寿命を向上させることができます。結果として、メンテナンスコスト削減と停止時間を短縮でき、ライフコストを改善できます。

製品の特徴 •コモンモードチョーク • 簡単インストール   •広電力範囲を楕円・トロイダルコアでカバー　

• 長寿命            •選択が簡単                                 •　ノーメンテナンス。

UMNT-A＆UMNT-Vシリーズ用途

•空調機器 •病院、オフィス、および商業ビル     •すべての可変周波数駆動機器メーカ •自動車製造

•製紙機械 •全てのポンプや送風装置               •病院、オフィス、および商業ビル •風力、太陽光、その他再生可能エネルギー

UAMLトランス用ナノ結晶コアは非常に高い透磁率、高い誘導飽和性、

低保磁力、低鉄損を特長としています。　次の用途に適します。

インバータ溶接装置の周波数変換器、ソーラーインバータ、キロワットレベル以上の高出力変圧器　

アプリケーション：

インバータ溶接機 大型充電装置　X線及びレーザ光源電源 電解めっきシステム用電源

UPS　高周波加熱システム　周波数変換用電源

特徴：

高飽和磁気特性により、トランスの体積を最小化　 高透磁率と低保磁力により、効率を改善

トランス励起電力を削減　低コア損失による温度上昇抑制　広温度範囲安定動作（-55度から+130度）